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マーケットメイカー・ECN・STPの違い|注文の流れ・収益源・コストを中立的に整理

マーケットメイカーはブローカー自身が取引の相手になり、STPは注文を流動性の提供元へ取り次ぎ、ECNは複数の参加者が集まるネットワークにつなぐ方式です。方式を組み合わせるブローカーも多く、名前よりも合計コスト・約定の質・約定ポリシーを確認することが大切です。

CB-Dogs編集部約6分で読めます

開示: CB-Dogsは、当サイト経由で開設・紐づけされた口座について、提携ブローカーから受け取る広告宣伝費(紹介報酬、IB報酬)の一部を、キャッシュバックとしてお客様に還元しています(ポイントサイトと同じ仕組みです)。お客様の取引コストが増えることはありません。

目次
  1. 結論:3つの方式の違いを一言で
  2. 注文の流れを比べる
  3. よくある誤解
  4. トレーダーが確認したいポイント
  5. 執行方式とキャッシュバックの関係
  6. CB-Dogsのキャッシュバックについて
  7. よくある質問
  8. まとめ

海外FXブローカーの説明では、「NDD方式」「STP口座」「ECN口座」「マーケットメイカー」といった言葉がよく使われます。「ECNなら公正」「マーケットメイカーは顧客と利益が相反する」といった意見も見かけますが、実際にはそれほど単純ではありません。

この記事では、主な執行方式の違いを、注文の流れ・ブローカーの収益源・コストの特徴から中立的に整理します。特定のブローカーの方式を評価するものではありません。

この記事のポイント

  • マーケットメイカー(DD方式)はブローカー自身がトレーダーの取引の相手になる方式です
  • STPは注文を流動性の提供元(銀行など)に取り次ぎ、スプレッドの上乗せなどで収益を得る方式です
  • ECNは複数の参加者の注文が集まるネットワークにつなぎ、取引手数料で収益を得る方式です
  • 「ECN口座」「STP口座」は商品名で、執行方式をそのまま表すとは限らず、方式を組み合わせるブローカーも多いです
  • 比べるべきは方式の名前より、合計コスト・約定の質・約定ポリシーの中身です

結論:3つの方式の違いを一言で

マーケットメイカー(DD)STPECN
取引の相手ブローカー流動性の提供元(銀行など)ネットワークの参加者
主な収益源スプレッド・顧客の取引の損益スプレッドの上乗せ取引手数料
スプレッドの特徴固定または変動、広め〜標準変動変動、狭い
取引手数料なしが多いなしが多いありが多い

どの方式にも長所と短所があり、「どれが一番良い」とは言えません。以下で詳しく見ていきます。

注文の流れを比べる

3つの執行方式の注文の流れ。マーケットメイカーは、トレーダーの注文をブローカーが自社で受けて取引の相手になる。STPは、ブローカーが注文を流動性の提供元(銀行など)に取り次ぐ。ECNは、ブローカーが注文を複数の参加者が集まるネットワークにつなぎ、最も良い価格の相手と約定する
実際には、注文の大きさや顧客の区分によって方式を使い分けるブローカーもあります。

マーケットメイカー(DD方式)

マーケットメイカーは、ブローカー自身が売値と買値を提示し、トレーダーの注文の相手方になる方式です。ディーリングデスクを持つことから「DD方式」とも呼ばれます。

  • 注文を自社の中で受けるため、約定が安定しやすく、固定スプレッドを提示できることもある
  • 少額の取引でも受けやすい
  • ブローカーは、スプレッドのほか、顧客の取引とは反対のポジションを持つことで損益が生じる

STP(ストレート・スルー・プロセッシング)

STPは、トレーダーの注文を、ブローカーが**流動性の提供元(銀行やほかの金融機関など)**に取り次ぐ方式です。ディーリングデスクを通さない「NDD方式」のひとつとして説明されることが多いです。

  • 提供元の価格にスプレッドを上乗せして提示し、その差を収益にするのが一般的
  • スプレッドは相場の状況に応じて変動する
  • 取次ぎの過程で、スリッページが起きることがある

ECN(エレクトロニック・コミュニケーション・ネットワーク)

ECNは、複数の参加者(銀行・ほかのブローカー・トレーダーなど)の注文が集まる電子取引のネットワークに注文をつなぐ方式です。

  • 集まった注文の中から、その時点で最も良い価格で約定する
  • スプレッドは狭くなりやすいが、ブローカーは取引手数料で収益を得ることが多い
  • 相場が急変すると、スプレッドが大きく広がったり、スリッページが起きたりすることがある

よくある誤解

「ECN口座」は必ずECN方式とは限らない

ブローカーが提供する「ECN口座」「STP口座」「ゼロ口座」などは、商品(口座タイプ)の名前です。多くの場合、「スプレッドが狭く、取引手数料がかかる口座」という意味で使われており、注文がどのように執行されるかを正確に表しているとは限りません。口座タイプのコストの比べ方はスタンダード口座とECN口座はどっちが安い?で解説しています。

多くのブローカーは方式を組み合わせている

実際には、注文の大きさや顧客の区分によって、自社で受ける注文と外部に取り次ぐ注文を使い分けるブローカーも少なくありません(ハイブリッド型、Aブック・Bブックと呼ばれることもあります)。この収益構造の違いはブローカーの収益構造:A-bookとB-bookの違いで詳しく解説しています。外から見て「このブローカーは○○方式」と断定するのは難しいのが実情です。

「マーケットメイカー=悪」ではない

マーケットメイカーは、顧客が損をするとブローカーの利益になる構造があるため、利益相反の可能性がよく指摘されます。一方で、規制を受けているブローカーには、公正な価格での約定や、利益相反の管理が求められるのが一般的です。また、STPやECNでも、スプレッドの上乗せ幅や手数料の設定はブローカーが決めています。

大切なのは方式の名前ではなく、実際の約定の質と、ルールが開示されているかです。

考えるCB-Dogsの柴犬マスコット
方式の名前より、実際のコストと約定の質を確認しましょう。

トレーダーが確認したいポイント

執行方式よりも確認したい4つのポイント。1ロットあたりの合計コスト(スプレッド+往復手数料)、約定の質(スリッページ・リクオート・約定拒否)、約定ポリシー(注文の執行方法の開示)、ライセンスと契約法人
方式の説明は参考程度にし、自分の取引条件で確かめましょう。
  1. 1ロットあたりの合計コスト:スプレッドと往復の取引手数料を合わせて比べます。計算方法はFXの取引コストの計算方法をご覧ください
  2. 約定の質:スリッページの頻度と向き(有利・不利の両方があるか)、リクオートや約定拒否の有無。スリッページの取引コストの計算で記録の仕方を紹介しています
  3. 約定ポリシー:多くのブローカーは「注文執行方針(Order Execution Policy)」などの文書で、注文の執行方法や価格の決め方を開示しています。口座を開く前に目を通しておきましょう
  4. ライセンスと契約法人:どの当局の監督を受けている法人と契約するか。口座開設時の規約に書かれた法人名で、当局の公式サイトの登録簿を確認できます。海外在住者の口座開設の注意点は海外在住者のFX口座開設の注意点をご覧ください

スプレッドは時間帯や経済指標の発表でも変わります。FXの取引時間帯とスプレッド、経済指標の発表時のスプレッド拡大もあわせてご覧ください。

執行方式とキャッシュバックの関係

キャッシュバックの原資は、ブローカーがIB(紹介パートナー)に支払う紹介報酬です。ブローカーは、執行方式にかかわらず、スプレッドや取引手数料などから収益を得ており、その一部を紹介報酬として支払っています。そのため、どの方式でもキャッシュバックの仕組み自体は同じです。

ただし、1ロットあたりの還元額は口座タイプごとに異なるのが一般的で、スプレッドが狭く手数料がかかる口座では、スプレッド型の口座より少ないことがよくあります。比べるときは、キャッシュバックを差し引いた実質のコストで見ましょう。仕組みは海外FXのキャッシュバックの仕組みで解説しています。

CB-Dogsのキャッシュバックについて

  • キャッシュバックは、紐づけが確認された口座の決済済みの取引量(ロット数)をもとに計算され、ブローカーからCB-Dogsに報酬が支払われたあとで残高に反映されます。ブローカーが報酬を保留・取り消した場合、対応するキャッシュバックも遅れたり取り消されたりします
  • 反映後、ブローカーごとの確認期間(XMは反映から7日)を過ぎると出金できます。XMの場合、取引から出金可能になるまでの目安はおよそ3〜4週間です(保証ではなく目安です)
  • 支払いはUSDT(TRC20)のみ。最低出金額は10 USDTで、1回の出金が50 USDT未満なら3 USDTの手数料、50 USDT以上なら無料です

口座タイプごとの最新の還元率は次の表で確認できます。

口座タイプ還元額 / ロット (USDT)
スタンダード手数料無料のスプレッド型口座です。9.0
マイクロ還元額は、マイクロロット10万通貨相当あたりで計算されます(スタンダードと同じロット単価を、マイクロロットの単位に換算したものです)。9.0
ウルトラローよりタイトなスプレッドの、手数料無料口座です。3.0
KIWAMI極一部地域で提供される、スプレッドをさらに抑えた口座タイプです。6.0
ゼロ手数料型口座です。還元額はスプレッドとは別に上乗せでお支払いするもので、お客様が支払う取引手数料には影響しません。4.5

暫定レート

よくある質問

必ずしもそうではありません。ECN方式はスプレッドが狭い一方で取引手数料がかかることが多く、合計のコストは通貨ペアや取引量によって変わります。スプレッドと往復の手数料を合わせた1ロットあたりのコストで比べましょう。

まとめ

マーケットメイカーはブローカー自身が取引の相手になり、STPは注文を流動性の提供元に取り次ぎ、ECNは複数の参加者が集まるネットワークにつなぐ方式です。それぞれ収益源とコストの特徴が違いますが、実際には方式を組み合わせるブローカーが多く、「ECN口座」などの名前も執行方式をそのまま表すとは限りません。方式の名前にこだわるより、1ロットあたりの合計コスト、約定の質、約定ポリシー、ライセンスを自分の目で確認しましょう。ご利用の条件は対象となる方・対象外の国で確認できます。

リスク警告: FX・CFD 取引には元本を失う高いリスクがあります。キャッシュバックは取引損失を補うものではありません。本記事は投資助言ではありません。

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