変動スプレッドと固定スプレッドの違い|それぞれの特徴とコストへの影響を計算例で
変動スプレッドは市場の流動性にあわせて常に動き、平常時は狭く指標発表時などに大きく広がることがあります。固定スプレッドはあらかじめ決められた値で提供され、値は安定していますが平常時の水準は変動スプレッドより広めに設定されることが多い仕組みです。どちらが安いかは取引のタイミング次第です。
CB-Dogs編集部約6分で読めます
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海外FXブローカーのスプレッドには、大きく分けて変動スプレッドと固定スプレッドの2種類があります。同じ通貨ペアでも、口座タイプやブローカーによってどちらの方式かが異なり、平常時のコストと相場が荒れたときのコストの動き方が変わってきます。
この記事では、変動スプレッドと固定スプレッドの仕組みの違いと、1か月分の取引を仮定したときのコストの比較を計算例で確認します。
この記事のポイント
- 変動スプレッドは市場の流動性にあわせて常に動き、平常時は狭く、指標発表時など流動性が低い場面で大きく広がることがあります
- 固定スプレッドはあらかじめ決められた値で提供され、値自体は安定していますが、平常時の水準は変動スプレッドより広めに設定されることが多い方式です
- 変動スプレッドはECN・STP口座、固定スプレッドはマーケットメイカー(相対)口座で多く採用される傾向があります
- 1か月あたりの合計コストは、指標発表などで大きく広がる回数と幅によって、変動スプレッドが固定スプレッドを上回ることも下回ることもあります
- 固定スプレッドは急変時に維持しきれず、注文の拒否や約定価格のずれ(リクオート)が起こりやすいとされる場合があります
変動スプレッドとは
変動スプレッドとは、金融機関やECN(電子取引ネットワーク)から集めた実際の売買注文(気配値)にあわせて、常に上下するスプレッドのことです。市場に買い手・売り手が多く、流動性が高い時間帯はスプレッドが狭くなり、逆に流動性が低い時間帯や、経済指標の発表直後など注文が急増する場面ではスプレッドが大きく広がります。ECN・STP方式の口座や「生スプレッド(Raw)」をうたう口座の多くは、この変動スプレッド方式を採用しています。マーケットメイカー・ECN・STPそれぞれの違いはマーケットメイカー・ECN・STPの違いで解説しています。
固定スプレッドとは
固定スプレッドとは、市場の状況にかかわらず、あらかじめ決められた値でスプレッドを提供する方式です。「EUR/USDは常に2.0pips」のように、通常時は値が変わらないため、取引前にコストを正確に見積もりやすいという特徴があります。固定スプレッドは、ブローカーが顧客の注文の相手方になるマーケットメイカー(相対取引)方式の口座で多く採用されます。ただし、相場が急変する場面では、ブローカーが提示した固定の値でカバー取引(ブローカー自身のリスクヘッジ)を維持できず、一時的に注文の受付を止めたり、提示した価格と異なる価格で約定させたりする(リクオート)ことがある点に注意が必要です。
2つの方式の比較
| 観点 | 変動スプレッド | 固定スプレッド |
|---|---|---|
| 平常時の目安 | 流動性が高ければ狭くなりやすい | あらかじめ決められた値で一定 |
| 指標発表時など | 大きく広がることがある | 理論上は変わらないが、維持できない場合がある |
| 主な口座タイプ | ECN・STP・生スプレッド系 | マーケットメイカー(相対取引)系 |
| コストの見積もりやすさ | 事前に正確な値は読めない | 平常時は見積もりやすい |
| リクオートの起こりやすさ | 起こりにくいとされる | 急変時に起こりやすいとされる |
経済指標の発表前後にスプレッドがどう動くかは経済指標発表とスプレッド拡大、取引時間帯による違いはFXの取引時間と現地時間・スプレッドで解説しています。
1か月分のコストを仮の数値で比較
EUR/USD を1ロットずつ、1か月に100回取引すると仮定します(1pip = 10ドル)。
固定スプレッド(常に2.0pips)の場合
- 100回 × 2.0pips × 10ドル = 2,000ドル
変動スプレッド(平常時0.8pips、指標発表など5回だけ15pipsに拡大)の場合
- 平常時:95回 × 0.8pips × 10ドル = 760ドル
- 指標発表時など:5回 × 15pips × 10ドル = 750ドル
- 合計:760 + 750 = 1,510ドル
この仮の例では、指標発表時にスプレッドが大きく広がっても、平常時の狭いスプレッドの分を含めると、変動スプレッドの合計コスト(1,510ドル)が固定スプレッド(2,000ドル)を下回っています。ただし、これは「たまたま指標発表に取引が5回重なった」場合の平均的な結果であり、指標発表の直前・直後に取引が集中するようなスタイル(スキャルピングなど)では、逆に変動スプレッドのコストが固定スプレッドを上回ることもあります。自分の取引スタイルが、指標発表のタイミングをどれだけ避けられるかによって、有利な方式は変わります。スキャルピングとキャッシュバックの関係はスキャルピングと最低保有時間もあわせてご覧ください。
指標発表に取引が集中する場合(仮の数値)
同じ100回の取引のうち、20回が指標発表の直前・直後に集中した場合で計算し直してみます(数値は仮のもの)。
- 平常時:80回 × 0.8pips × 10ドル = 640ドル
- 指標発表時など:20回 × 15pips × 10ドル = 3,000ドル
- 合計:640 + 3,000 = 3,640ドル
この場合、変動スプレッドの合計コスト(3,640ドル)は固定スプレッド(2,000ドル)を大きく上回ります。指標発表回数がわずか5回から20回に増えただけで結果が逆転する点からもわかるように、「変動スプレッドのほうが安い」と一概には言えず、自分がどれだけ指標発表のタイミングに取引を集中させるかで有利・不利が変わります。経済指標カレンダーで発表時刻を事前に把握し、現地時間との換算を確認しておくことも役立ちます。カレンダーの見方は経済指標カレンダーと現地時間の換算で解説しています。

どちらを選ぶかの考え方
- 取引のタイミング:経済指標の発表時間帯を避けて取引するなら、平常時の水準が狭い変動スプレッドが有利になりやすい
- コストの予測しやすさ:資金管理やコストの事前見積もりを重視するなら、固定スプレッドの値の安定性にメリットがある
- 口座タイプの実態:固定スプレッドをうたう口座でも、急変時の扱い(注文拒否・リクオートの可能性)を規約で確認する
- 通貨ペアごとの水準:主要通貨ペアとマイナー・エキゾチック通貨ペアでは、変動スプレッドの広がり方も大きく異なる。通貨ペアごとの目安は通貨ペア別スプレッドコストの早見表を参考にしてください
口座タイプ全般の損益分岐(スタンダード口座とECN口座の違い)はスタンダード口座とECN口座の損益分岐で解説しています。
キャッシュバックとの関係
変動スプレッドか固定スプレッドかにかかわらず、キャッシュバックは取引量(ロット数)に応じて計算されます。ただし、スプレッドの水準自体は口座タイプによって異なるため、キャッシュバックを差し引いた実質コストを比べるときは、口座タイプごとのスプレッドの目安とキャッシュバックの還元率をあわせて確認する必要があります。
CB-Dogsのキャッシュバックは、ブローカーからCB-Dogsに報酬が支払われたあとで残高に反映され、確認期間(XMは反映から7日)を過ぎるとUSDT(TRC20)で出金できます。XMの場合、取引から出金可能になるまでの目安はおよそ3〜4週間です(保証ではなく目安です)。出金は最低10 USDTから、1回の出金が50 USDT未満なら3 USDTの手数料、50 USDT以上なら無料です。
口座タイプごとの最新の還元率は次の表で確認できます。ご自分の取引量での受取額はキャッシュバック計算機で試算できます。
| 口座タイプ | 還元額 / ロット (USDT) |
|---|---|
| スタンダード手数料無料のスプレッド型口座です。 | 9.0 |
| マイクロ還元額は、マイクロロット10万通貨相当あたりで計算されます(スタンダードと同じロット単価を、マイクロロットの単位に換算したものです)。 | 9.0 |
| ウルトラローよりタイトなスプレッドの、手数料無料口座です。 | 3.0 |
| KIWAMI極一部地域で提供される、スプレッドをさらに抑えた口座タイプです。 | 6.0 |
| ゼロ手数料型口座です。還元額はスプレッドとは別に上乗せでお支払いするもので、お客様が支払う取引手数料には影響しません。 | 4.5 |
暫定レート
よくある質問
取引のタイミングによります。経済指標の発表時間帯を避けられるなら変動スプレッドの平常時の水準が有利になりやすく、発表時間帯にも取引が集中するなら固定スプレッドのほうが安定してコストを抑えられる場合があります。
まとめ
変動スプレッドは市場の流動性にあわせて常に動き、平常時は狭くなりやすい一方、指標発表時などに大きく広がることがあります。固定スプレッドはあらかじめ決められた値で提供され、コストを見積もりやすい一方、急変時に維持できず注文拒否やリクオートが起こりやすいとされます。1か月分の合計コストはどちらが安いか一概には言えず、自分の取引のタイミングと口座タイプの実態をあわせて確認することが大切です。ご利用の条件は対象となる方・対象外の国で確認できます。
リスク警告: FX・CFD 取引には元本を失う高いリスクがあります。キャッシュバックは取引損失を補うものではありません。本記事は投資助言ではありません。
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