キャッシュバック込みで2つの業者の総コストを比べる方法|1ロットあたりの実質コストと月の取引量での逆転
2つの業者をキャッシュバック込みで比べるときは、「スプレッド+往復の手数料+スリッページ − キャッシュバック」で1ロットあたりの実質コストを出し、月の取引量をかけて、出金や両替などの固定費を足した月の総コストで比べます。取引量によって有利な業者が逆転することもあります。
CB-Dogs編集部約6分で読めます
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目次
「A社はスプレッドが狭い、B社はキャッシュバックが多い。結局どちらが安いのか?」——業者や口座タイプを比べるとき、スプレッドとキャッシュバックを別々に見ていると判断を誤りがちです。
この記事では、キャッシュバックを含めた総コストで2つの業者(または口座タイプ)を比べる方法を、計算式と仮の数値の例で解説します。特定の業者をすすめるものではなく、比べ方の考え方をまとめたものです。
この記事のポイント
- 1ロットあたりの実質コストは「スプレッド + 往復の手数料 + スリッページ − キャッシュバック」で計算します
- 月の総コストは「1ロットあたりの実質コスト × 月の取引量 + 固定費(出金・両替など)± スワップ」です
- 固定費があると、取引量によって有利な業者が逆転することがあります
- 同じ銘柄・同じ時間帯・同じ単位(ドルなど)で揃えて比べるのが大切です
- コストだけでなく、規制・出金のしやすさ・キャッシュバックの受け取り条件もあわせて確認します
結論:比べる式は2段階
キャッシュバック込みの比較は、次の2段階で行います。
- 1ロットあたりの実質コスト = スプレッド(pips)× 1pipの価値 + 往復の手数料 + 平均スリッページ(pips)× 1pipの価値 − 1ロットあたりのキャッシュバック
- 月の総コスト = 1ロットあたりの実質コスト × 月の取引量(ロット) + 月の固定費(出金手数料・両替など) ± スワップ
1だけで比べると、取引量が少ない方にとって大きい固定費を見落とします。2まで計算すると、自分の取引量でどちらが安いかが分かります。
手順1:比べる条件を揃える
比べる前に、次の条件を揃えます。
- 銘柄:よく取引する銘柄(例:EUR/USD)で比べます。銘柄が違えばスプレッドもキャッシュバックも違います
- 時間帯:スプレッドは時間帯で変わるため、自分が取引する時間帯の値を使います
- 単位:1pipの価値、手数料、キャッシュバックを同じ通貨(例:ドル、1 USDT ≈ 1ドルとして計算)に揃えます
- スプレッドの種類:平均スプレッドどうしで比べ、最小スプレッドと平均スプレッドを混ぜないようにします
手数料の表記(片道・往復)の違いはスプレッドと手数料の計算方法で解説しています。
手順2:1ロットあたりの実質コストを計算する
EUR/USDを取引する前提で、次の2つの業者を比べます(すべて仮の数値、1pip=10ドル/ロット)。
| 項目 | 業者A(手数料なし) | 業者B(手数料あり) |
|---|---|---|
| 平均スプレッド | 1.6pips → 16ドル | 0.3pips → 3ドル |
| 往復の手数料 | 0ドル | 7ドル |
| 平均スリッページ | 0.2pips → 2ドル | 0.2pips → 2ドル |
| キャッシュバック | −6ドル | −2ドル |
| 1ロットあたりの実質コスト | 12ドル | 10ドル |
キャッシュバックは業者Aのほうが多いものの、スプレッドと手数料を合わせると、1ロットあたりでは業者Bのほうが2ドル安くなります。キャッシュバックの額だけで選ぶと、逆の結論になることが分かります。スリッページの見積もり方はスリッページの計算方法をご覧ください。
手順3:月の取引量と固定費を加える
次に、月の固定費を加えます。ここでは、業者Bのほうが入出金の手段の関係で、月に15ドルの固定費(出金手数料と両替のコストの合計、仮の数値)がかかり、業者Aは0ドルとします。
| 月の取引量 | 業者Aの月の総コスト | 業者Bの月の総コスト | 安いほう |
|---|---|---|---|
| 5ロット | 12 × 5 = 60ドル | 10 × 5 + 15 = 65ドル | 業者A |
| 7.5ロット | 12 × 7.5 = 90ドル | 10 × 7.5 + 15 = 90ドル | 同じ |
| 20ロット | 12 × 20 = 240ドル | 10 × 20 + 15 = 215ドル | 業者B |
| 50ロット | 12 × 50 = 600ドル | 10 × 50 + 15 = 515ドル | 業者B |
2つの線が交わる取引量(損益分岐点)は、次の式で求められます。
逆転する取引量 = 固定費の差 ÷ 1ロットあたりの実質コストの差 = 15 ÷(12 − 10)= 7.5ロット
月7.5ロットより少ない方は業者A、多い方は業者Bが安いという結果です。自分の月の取引量が分からない場合は、MT4/MT5の取引履歴からロット数を合計する方法で確認できます。
スワップを加える場合
日をまたいで保有することが多い方は、よく持ち越す方向(買い・売り)のスワップの差も月の総コストに加えます。スワップの差が大きいと、スプレッドやキャッシュバックの差より影響が大きくなることもあります。スワップポイントの計算方法をご覧ください。

同じ業者を2つのキャッシュバックサービスで比べる場合
同じブローカーの同じ口座タイプを、別々のキャッシュバックサービス経由で比べる場合は、スプレッドや手数料は基本的に同じなので、比べるのは主に次の点です。
- 1ロットあたりの還元額(口座タイプ・銘柄ごと)
- 出金手数料と最低出金額(少額を何度も出金すると手数料がかさみます)
- 受け取りの通貨・手段と、現地通貨に換えるときのコスト
- 反映・出金可能になるまでの期間と、対象外になる取引の条件
たとえば還元額が1ロットあたり0.5ドル多くても、毎月の出金に3ドルの手数料がかかるなら、月6ロット未満では差が消えます(3 ÷ 0.5 = 6)。サービスの選び方はFXキャッシュバックサイトの選び方、乗り換えの注意点はキャッシュバックの乗り換え・追加口座の注意点で解説しています。
コスト以外にも確認したいこと
総コストが安くても、次の点に不安があれば選ぶ理由にはなりません。
- 規制・ライセンス:どの法人と契約するのか、どの当局の規制を受けているか(海外FXのライセンスの種類と確認方法)
- 出金のしやすさ:海外在住者が使える入出金の手段か(海外在住者のFXの入出金の注意点)
- キャッシュバックの確実性:計算方法・支払い方法・対象外の条件が明記されているか
口座タイプの違いをもっと詳しく知りたい方はスタンダード口座とECN口座のコスト比較、キャッシュバックを含めた損益分岐勝率はキャッシュバックと損益分岐勝率の計算をご覧ください。
CB-Dogsのキャッシュバックについて
- キャッシュバックは、紐づけが確認された口座の決済済みの取引量(ロット数)をもとに計算され、ブローカーからCB-Dogsに報酬が支払われたあとで残高に反映されます。ブローカーが報酬を保留・取り消した場合、対応するキャッシュバックも遅れたり取り消されたりします
- 反映後、ブローカーごとの確認期間(XMは反映から7日)を過ぎると出金できます。XMの場合、取引から出金可能になるまでの目安はおよそ3〜4週間です(保証ではなく目安です)
- 支払いはUSDT(TRC20)のみ。最低出金額は10 USDTで、1回の出金が50 USDT未満なら3 USDTの手数料、50 USDT以上なら無料です。比較の固定費には、この出金手数料も含めて考えてください
- 還元額は口座タイプや銘柄ごとに決まり、変更されることがあります
ご自分の取引量での受取額はキャッシュバック計算機で試算できます。口座タイプごとの最新の還元率は次の表で確認できます。
| 口座タイプ | 還元額 / ロット (USDT) |
|---|---|
| スタンダード手数料無料のスプレッド型口座です。 | 9.0 |
| マイクロ還元額は、マイクロロット10万通貨相当あたりで計算されます(スタンダードと同じロット単価を、マイクロロットの単位に換算したものです)。 | 9.0 |
| ウルトラローよりタイトなスプレッドの、手数料無料口座です。 | 3.0 |
| KIWAMI極一部地域で提供される、スプレッドをさらに抑えた口座タイプです。 | 6.0 |
| ゼロ手数料型口座です。還元額はスプレッドとは別に上乗せでお支払いするもので、お客様が支払う取引手数料には影響しません。 | 4.5 |
暫定レート
よくある質問
そうとは限りません。スプレッドや手数料が高ければ、キャッシュバックを差し引いても実質コストが高くなることがあります。スプレッド・手数料・スリッページからキャッシュバックを引いた実質コストで比べましょう。
まとめ
2つの業者をキャッシュバック込みで比べるときは、まず「スプレッド + 往復の手数料 + スリッページ − キャッシュバック」で1ロットあたりの実質コストを出し、次に月の取引量をかけて固定費とスワップを加えた月の総コストで比べます。固定費があると取引量によって有利・不利が逆転するため、自分の取引量で計算することが大切です。コストに加えて、規制や出金のしやすさも確認しましょう。ご利用の条件は対象となる方・対象外の国で確認できます。
リスク警告: FX・CFD 取引には元本を失う高いリスクがあります。キャッシュバックは取引損失を補うものではありません。本記事は投資助言ではありません。
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