1トレードあたりのブレイクイーブンpipsとは?取引コストを取り返すのに必要な値幅の計算
ブレイクイーブンpipsとは、1回のトレードでスプレッドと往復手数料をpipsに換算した合計のことで、値動きがこの幅を超えて初めて利益が残ります。損益分岐勝率(何%勝てば収支が合うか)とは異なる、値幅の視点での指標です。
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目次
FXの取引コストというと「1ロットあたり何ドル」という金額の話になりがちですが、値動きの視点で捉え直すこともできます。1回のトレードで、スプレッドと手数料をちょうど取り返すのに必要な値動き幅のことを、この記事ではブレイクイーブンpipsと呼びます。
この記事では、ブレイクイーブンpipsの考え方と計算方法、口座タイプによって値がどう変わるかの仮の例、似た言葉である「損益分岐勝率」との違いを解説します。
この記事のポイント
- ブレイクイーブンpipsとは、1回のトレードでスプレッドと往復手数料をpipsに換算した合計のことです
- 値動きがブレイクイーブンpipsを超えて初めて、そのトレードは利益が残る計算になります(スワップを含めない考え方の場合)
- 手数料型口座では、手数料をpips価値で割ってpips換算し、スプレッドに加算して計算します
- 口座タイプによってスプレッド・手数料の構成が異なるため、ブレイクイーブンpipsの値も変わります
- 「損益分岐勝率」(何%勝てば収支が合うか)とは別の指標で、値幅で見るか勝率で見るかという視点の違いがあります
ブレイクイーブンpipsとは
ブレイクイーブンpipsとは、1回のトレードでかかるスプレッドと往復手数料を合計し、pips単位に換算した値のことです。エントリーからどれだけ値動きが進めば、コスト分をちょうど取り返せるかを表しています。この値を超えて初めて含み益が「実質的な利益」に変わり、この値に届く前に決済すると、値動き自体は正しい方向でもトータルでは損失になることがあります。
計算の流れ
ブレイクイーブンpipsは、次の流れで計算できます。
- スプレッドをpipsで確認する:口座タイプ・銘柄ごとの、通常時のスプレッドの目安を確認します
- 往復手数料をpipsに換算して加算する:手数料型口座の場合、往復の手数料をpips価値(1pipsあたりの金額)で割って、pips単位に換算します
- 合計がブレイクイーブンpips:スプレッドと手数料換算分を足した値が、そのトレードのブレイクイーブンpipsです
たとえば、スプレッドが1.2pips、往復手数料をpipsに換算すると0.6pips(いずれも仮の数値)だったとすると、ブレイクイーブンpipsは1.2 + 0.6 = 1.8pipsになります。この例ではスワップを含めていませんが、ポジションを日をまたいで保有する場合は、保有日数分のスワップも加味する必要がある点に注意してください。スワップの計算方法は海外FXのスワップポイントの計算方法で解説しています。
口座タイプ別の違い(仮の数値)
口座タイプによって、スプレッドと手数料の構成が異なるため、ブレイクイーブンpipsの値も変わります。たとえば、スプレッドがやや広めで手数料がないスタンダード口座と、スプレッドが狭い代わりに手数料がかかるECN(手数料型)口座を比べると、合計のブレイクイーブンpipsが逆転する場合もあります。スタンダード口座とECN口座の損益分岐の計算はスタンダード口座とECN口座はどっちが安い?で、通貨ペアごとのスプレッドコストの早見表は通貨ペア別スプレッドコスト早見表で解説しています。

5桁表示・pipsの単位に注意
海外FXでは、レートが5桁(または3桁)で表示される口座が多く、最後の1桁を「ポイント」、その手前までを「pips」と呼んで区別することがあります。ブレイクイーブンpipsを計算するときも、自分の口座がどちらの単位でスプレッドを表示しているかを確認しておかないと、桁を間違えて10倍・0.1倍の計算違いをしてしまうことがあります。5桁表示とpipsの違いはFXの5桁表示とは?ポイントとpipsの違いで詳しく解説しています。
金額に置き換えて考える
ブレイクイーブンpipsは値幅の指標ですが、口座通貨での金額に置き換えると、コストの規模感をより具体的にイメージできます。たとえば、1pipsの価値が1ロットあたり10ドル(仮の数値)の通貨ペアで、ブレイクイーブンpipsが1.8pipsだったとすると、1ロットの取引でコストを取り返すには、値動きが1.8pips進むまでは18ドル(1.8 × 10ドル)分のマイナスを埋めている状態だということになります。値幅と金額、両方の見方を持っておくと、ポジションサイズを変えたときのコスト感覚もつかみやすくなります。
スキャルピングとの関係
ブレイクイーブンpipsは、短い値幅で何度も売買を繰り返すスキャルピングのようなスタイルほど意識する必要が大きくなります。1回あたりの狙う値幅が小さいほど、ブレイクイーブンpipsが利益全体に占める割合が大きくなるためです。スキャルピングとキャッシュバックの関係、対象になる取引や最低保有時間の考え方はスキャルピングでもキャッシュバックは受け取れる?で解説しています。逆に、狙う値幅が大きいスイングトレードなどでは、ブレイクイーブンpipsが利益全体に占める割合は相対的に小さくなる傾向があります。
損益分岐勝率との違い
似た言葉に「損益分岐勝率」があります。これは、取引コストとキャッシュバックを含めたうえで、何パーセント勝てば収支がトントンになるかを示す指標で、勝率という切り口でコストを捉えます。一方、この記事のブレイクイーブンpipsは、1回のトレードでどれだけ値動きが必要かという値幅の切り口でコストを捉える指標です。どちらも根っこにある考え方(取引コストを取り返すには一定の条件が必要)は共通していますが、見ている軸が異なる点に注意してください。損益分岐勝率の計算方法は損益分岐勝率の計算方法で解説しています。
レバレッジを上げてもブレイクイーブンpipsは変わらない
レバレッジを上げると、少ない証拠金で同じロット数を取引できるようになりますが、1ロットあたりのスプレッド・手数料の金額そのものは変わりません。そのため、レバレッジを上げても、ブレイクイーブンpipsの値自体は変わらない点に注意してください。変わるのは必要証拠金と、同じ資金で建てられるロット数です。レバレッジと取引コストの関係についてはレバレッジを上げても1ロットの取引コストが変わらない理由で詳しく解説しています。
キャッシュバックとブレイクイーブンpipsの関係
キャッシュバックを受け取ると、実質的な取引コストが下がるため、ブレイクイーブンpipsも小さくなります。たとえば、キャッシュバックをpips換算した分だけスプレッド・手数料の合計から差し引けば、キャッシュバック込みのブレイクイーブンpipsを計算できます。ただし、キャッシュバックは決済済みの取引に対する還元であり、値動きそのものを有利にしたり、損失を防いだりするものではない点に変わりはありません。
CB-Dogsのキャッシュバックは、ブローカーからCB-Dogsに報酬が支払われたあとで残高に反映され、確認期間(XMは反映から7日)を過ぎるとUSDT(TRC20)で出金できます。XMの場合、取引から出金可能になるまでの目安はおよそ3〜4週間です(保証ではなく目安です)。出金は最低10 USDTから、1回の出金が50 USDT未満なら3 USDTの手数料、50 USDT以上なら無料です。
口座タイプごとの最新の還元率は次の表で確認できます。ご自分の取引量での受取額はキャッシュバック計算機で試算できます。
| 口座タイプ | 還元額 / ロット (USDT) |
|---|---|
| スタンダード手数料無料のスプレッド型口座です。 | 9.0 |
| マイクロ還元額は、マイクロロット10万通貨相当あたりで計算されます(スタンダードと同じロット単価を、マイクロロットの単位に換算したものです)。 | 9.0 |
| ウルトラローよりタイトなスプレッドの、手数料無料口座です。 | 3.0 |
| KIWAMI極一部地域で提供される、スプレッドをさらに抑えた口座タイプです。 | 6.0 |
| ゼロ手数料型口座です。還元額はスプレッドとは別に上乗せでお支払いするもので、お客様が支払う取引手数料には影響しません。 | 4.5 |
暫定レート
よくある質問
1回のトレードでかかるスプレッドと往復手数料をpips単位に換算した合計です。値動きがこの幅を超えて初めて利益が残る計算になります。
定期的に計算し直す価値
ブレイクイーブンpipsは一度計算して終わりにするのではなく、口座タイプを変えたとき、キャッシュバックの還元率が改定されたとき、取引する銘柄を増やしたときなど、条件が変わるたびに計算し直す価値があります。数値をその都度更新しておけば、自分の取引スタイルにとって本当に必要な値幅がどのくらいかを、常に把握しておくことができます。
まとめ
ブレイクイーブンpipsは、1回のトレードでスプレッドと往復手数料を取り返すのに必要な値動き幅を表す指標です。口座タイプによって値が変わるため、自分の使っている口座で計算してみると、必要な値幅の目安がつかみやすくなります。損益分岐勝率とは見ている軸が異なる、別の指標として理解しておきましょう。ご利用の条件は対象となる方・対象外の国で確認できます。
リスク警告: FX・CFD 取引には元本を失う高いリスクがあります。キャッシュバックは取引損失を補うものではありません。本記事は投資助言ではありません。
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