ゴールドのスキャルピングのコストはいくら?スプレッド・手数料の積み上がりとキャッシュバックで相殺できる範囲
ゴールド(XAUUSD)のスキャルピングは1回あたりのコストが小さく見えても、回数に比例して積み上がります。1ロット(100オンス)のコストは「スプレッド(ドル/オンス)×100+手数料」で、損益分岐の勝率はコストが大きいほど上がります。キャッシュバックは最低保有時間を満たした取引のコストの一部を戻しますが、コスト全体を消すものではありません。
CB-Dogs編集部約8分で読めます
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目次
ゴールド(XAUUSD)は値動きが大きく、スキャルピングの対象として人気があります。一方で、1回の取引で狙う値幅が小さいぶん、スプレッドや手数料の影響を受けやすい銘柄でもあります。「ゴールド スキャルピング コスト」で調べている方に向けて、この記事では1回あたりのコスト、回数で積み上がる月間コスト、損益分岐、キャッシュバックで相殺できる範囲を、仮の数字で順番に計算します。
1ロット=100オンスの基本的な考え方、pipsの定義の違い、スプレッドコストの計算手順はゴールド(XAUUSD)の1ロットとpipsの考え方で解説しています。ここでは、スキャルピングで回数を重ねた場合に何が起きるかに絞ります。
この記事のポイント
- 1ロットのコストは、スプレッド(ドル/オンス)×100オンス+手数料です。ゴールドは1ロットの金額が大きく、FXより1回のコストの絶対額が大きくなります
- XMTradingのゼロ口座は、10万USDの取引あたり10USDの手数料です。ゴールド4,000ドルなら1ロットの取引額は40万ドルで、往復の手数料は約40USDになります(価格は仮定)
- 1回のコストは小さくても、回数に比例して積み上がります。損益分岐の勝率も、コストが大きいほど上がります
- キャッシュバックが戻るのは、最低保有時間などの条件を満たした取引だけです。コスト全体を消すものではなく、一部を相殺するものです
- 経済指標の前後はスプレッドが広がり、スリッページも起きやすくなります。普段のコストとは分けて考えます
結論:コストは「1回の金額 × 回数」で決まる
ゴールドのスキャルピングのコストは、次の3つを順番に確認すると見積もれます。
- 1ロットあたりの1回のコスト(スプレッド+手数料)
- 月間の取引回数(総ロット数)を掛けた積み上がり
- キャッシュバックで戻る額(最低保有時間などを満たした取引だけ)
この記事の数字は、すべて説明のための仮の数字です。実際のスプレッド、手数料、キャッシュバックの額ではありません。
1ロットあたりの1回のコスト
ゴールドの1ロットは、100オンスとする業者が多くなっています(契約サイズは口座の取引条件で確認してください)。1オンスの価格が1ドル動くと、1ロットの損益は100ドル動きます。
コストは次の式で計算します。
1ロットのコスト = スプレッド(ドル/オンス)× 100 + 手数料
スプレッドは、買値と売値の差です。エントリーした時点で、その差だけ含み損からスタートします。手数料は、ゼロ口座のように手数料型の口座だけで発生します。
XMTradingのゼロ口座の手数料
XMTradingの公式ヘルプセンターによると、ゼロ口座の手数料は10万USDの取引あたり10USDです。ゴールドの価格を仮に4,000ドルとすると、次のようになります。
- 1ロットの取引額:4,000ドル × 100オンス = 40万ドル
- 手数料:40万ドル ÷ 10万ドル × 10ドル = 約40ドル(1ロットの往復)
この価格はあくまで仮定です。ゴールドの価格が変われば、手数料の額も比例して変わります。なお、手数料の課金のタイミングはMT4とMT5で異なります(MT4は往復分をエントリー時、MT5はエントリー時と決済時)。往復の合計は、どちらも同じ考え方で見積もれます。
コストの比較例(仮の数字)
1ロットを売買した場合の例です。スプレッドは、スタンダード型が1オンスあたり0.30ドル、ゼロ型が0.22ドルと仮定します。
| 1ロットあたり(仮の数字) | スタンダード型 | ゼロ型 |
|---|---|---|
| スプレッドコスト | 30ドル | 22ドル |
| 手数料(往復、価格4,000ドルとして) | 0ドル | 約40ドル |
| 合計コスト | 30ドル | 約62ドル |
| 1オンスあたりに直したコスト | 0.30ドル | 約0.62ドル |
ゼロ口座はスプレッドが狭い代わりに、ゴールドでは手数料が大きくなります。実際のスプレッドは相場によって大きく変動するため、この表の優劣は仮定によって変わります。XMTradingの口座タイプ別のゴールド条件はXMのゴールドのスプレッドを口座タイプ別に比較にまとめています。
回数で積み上がるコスト
スキャルピングでは、1回の取引は0.1ロットなど小さくても、回数が多くなります。仮に、次の条件で取引する場合を考えます。
- 1回の取引:0.1ロット
- 1日20回、月20営業日で400回
- 月間の総ロット数:40ロット
| 月間のコスト(仮の数字) | スタンダード型 | ゼロ型 |
|---|---|---|
| 1回(0.1ロット)のコスト | 3.0ドル | 6.2ドル |
| 月400回の合計 | 1,200ドル | 2,480ドル |
1回あたり数ドルのコストが、月間では1,000ドルを超えます。口座残高が小さい場合は、コストだけで残高の大きな割合になることもわかります。コストは勝ち負けに関係なく、取引するたびに発生します。
損益分岐の勝率
コストを払ったうえで、損益がゼロになる勝率も計算できます。仮に、勝つときも負けるときも値幅が同じ(1オンスあたり1.50ドル)とします。
損益分岐の勝率 = 50% +(1オンスあたりのコスト ÷(2 × 1回の値幅))
| 損益分岐の勝率(仮の数字) | スタンダード型 | ゼロ型 |
|---|---|---|
| 1オンスあたりのコスト | 0.30ドル | 約0.62ドル |
| 値幅1.50ドルのときの損益分岐の勝率 | 60% | 約71% |
勝率50%では、コストを払うぶん利益が残りません。コストが大きいほど、必要な勝率が上がります。狙う値幅が小さいほど、この影響は大きくなります。値幅を半分の0.75ドルにすると、スタンダード型でも損益分岐の勝率は70%になります。
pips単位の考え方は損益分岐pipsの計算も参考になります。
キャッシュバックでどこまで相殺できるか
CB-Dogsのキャッシュバックは、ブローカーから実際に支払われたIB報酬の60%を、USDT(TRC20)でお支払いするものです。現在の還元額は、次の表で確認できます。
| 口座タイプ | 還元額 / ロット (USDT) |
|---|---|
| スタンダード手数料無料のスプレッド型口座です。 | 9.0 |
| マイクロ還元額は、マイクロロット10万通貨相当あたりで計算されます(スタンダードと同じロット単価を、マイクロロットの単位に換算したものです)。 | 9.0 |
| KIWAMI極一部地域で提供される、スプレッドをさらに抑えた口座タイプです。 | 6.0 |
| ゼロ手数料型口座です。還元額はスプレッドとは別に上乗せでお支払いするもので、お客様が支払う取引手数料には影響しません。 | 4.5 |
暫定レート
| 口座タイプ | 還元額 / ロット (USDT) |
|---|---|
| スタンダード別途の取引手数料はなく、Exnessがスプレッド収益の一部をパートナーに還元する方式です。下記の金額は現在のパートナーランクにおけるEURUSDの概算値です。GBPUSDやゴールド(XAUUSD)は一般に単価が高く、スプレッドの狭い通貨ペアは単価が低くなる傾向があります。Exnessとの取引量が増えるとパートナーランクが上がり、還元率も自動的に上がります。 | 0.96 |
| プロ別途の取引手数料はなく、スタンダードより低い還元率でExnessからスプレッド収益の一部が支払われます。現時点では信頼できるロット単価の目安がないため金額は表示していませんが、キャッシュバック自体はExnessから実際に受け取った手数料の60%として通常どおり計算・お支払いします。 | 0.0 |
| ゼロほぼ生スプレッドの手数料型口座です。下記の金額は現在のパートナーランクにおけるEURUSDの概算値で、銘柄によって変動します。キャッシュバックはスプレッドとは別に上乗せでお支払いするもので、お客様がExnessに支払う取引手数料には影響しません。 | 0.25 |
| ロースプレッド銀行間スプレッドに近い手数料型口座です。Exnessは銘柄ごとに異なる固定額をパートナーに支払っていますが、現時点では信頼できる目安がないため金額は表示していません。キャッシュバックはExnessから実際に受け取った手数料の60%として通常どおり計算・お支払いします。 | 0.0 |
暫定レート
XMTradingは口座タイプごとに1ロットあたりの単価が決まっていて、ゴールドもFXと同じ単価が基本です。Exnessは口座タイプや銘柄によって報酬が変わり、1ロットあたりの金額は目安です(実際の額は報酬実額の60%になります)。仕組みの違いはゴールド(XAUUSD)キャッシュバックの仕組みで解説しています。
相殺できる割合の計算例(仮の数字)
仮に、1ロットあたりのキャッシュバックが6ドルとして、上の月40ロットのケースで計算します。
| 月間(仮の数字) | スタンダード型 | ゼロ型 |
|---|---|---|
| コストの合計 | 1,200ドル | 2,480ドル |
| キャッシュバック(全取引が対象:40ロット × 6ドル) | 240ドル | 240ドル |
| 相殺できる割合 | 20% | 約10% |
| キャッシュバック(取引量の30%が対象外:28ロット) | 168ドル | 168ドル |
| 相殺できる割合 | 14% | 約7% |
| キャッシュバック後の実質コスト(30%対象外の場合) | 1,032ドル | 2,312ドル |
この仮の例では、キャッシュバックで戻るのはコストの1割から2割程度で、コスト全体が消えるわけではありません。1オンスあたりのコストに直すと、スタンダード型で0.30ドルから約0.26ドル(30%対象外のとき)に下がる程度です。実際の割合は、スプレッド、手数料、キャッシュバックの額で変わります。
大切なのは、キャッシュバックを理由に取引回数を増やさないことです。回数を増やせば、キャッシュバックよりコストのほうが大きく増えます。1ロットあたりのキャッシュバックは、1ロットのコストの数分の一にとどまるためです(この例では6ドルに対してコストが30ドルから約62ドル)。
最低保有時間などのルール
キャッシュバックの原資は、ブローカーが支払うIB報酬です。ブローカーは、報酬目的の極端に短い取引を防ぐために、エントリーから決済までが最低保有時間に満たない取引をIB報酬の対象外にするのが一般的です。対象外の取引には、キャッシュバックも発生しません。
ゴールドのスキャルピングは、保有時間が短くなりやすい手法です。そのため、取引の何割が対象になるかで、受け取れる額が大きく変わります。確認の方法や判定の考え方はスキャルピングでもキャッシュバックは受け取れる?で詳しく解説しています。
最低保有時間の長さはブローカーごとに異なり、変更されることもあります。CB-Dogsでは、IB報酬が支払われない取引はキャッシュバックの対象外になります。取引履歴で保有時間を確認し、対象になる割合を把握しておくと、実質コストの見積もりが正確になります。なお、キャッシュバックを増やす目的で保有時間をずらすことはおすすめしません。
経済指標の前後のスリッページ
米雇用統計やFOMCなどの発表前後は、ゴールドのスプレッドが広がり、注文した価格と約定価格がずれるスリッページも起きやすくなります。スキャルピングでは、この影響が普段のコストに上乗せされます。
仮に、指標の直後に成行で1ロットをエントリーして、約定価格が1オンスあたり0.50ドル不利にずれた場合を考えます。
- 1ロット(100オンス)の場合:0.50ドル × 100 = 50ドル
- 0.1ロットの場合:5ドル
普段の1ロットのスプレッドコスト(仮に30ドル)と比べても、小さくない金額です。さらに、スプレッドそのものが広がっていれば、エントリーと決済の両方でコストが増えます。スリッページの計算方法と注文方法による違いはスリッページの計算方法、指標前後のスプレッド拡大は経済指標の発表時にスプレッドはどれだけ広がる?で解説しています。
ゴールドのスキャルピングの前に確認したいこと
- 口座タイプごとのコスト:スプレッド型(スタンダード)と手数料型(ゼロ)のどちらが自分の取引回数に合うかを、仮の数字ではなく、実際のスプレッドで比べる
- 必要証拠金:ゴールドは1ロットの取引額が大きく、必要証拠金も大きくなります。ゴールドの必要証拠金で確認できます
- ポジションを持ち越す日のスワップ:持ち越す日があれば、スワップもコストに加わります。ゴールドの持ち越しスワップで確認できます
- 取引時間:時間帯でスプレッドが変わるため、ゴールドの取引時間と合わせて考えます
ご自身の取引量でのキャッシュバックは、対象になる割合を掛けたロット数で試算できます。
1標準ロット = 基軸通貨10万通貨です。
手数料無料ラインの適用有無を確認するための項目です。
適用レート
1ロットあたり 9.0 USDT(約0.90pips相当)
月間の推定還元額
90.0 USDT
年間の推定還元額
1080.0 USDT
今 100 USDTを出金した場合
50 USDT以上のため、手数料はかかりません。
受取額: 100.0 USDT
この結果は、暫定レートと入力された取引量に基づく試算です。将来の還元額を保証するものではなく、対象外取引は考慮されていません。
よくある質問
1ロット(100オンス)のコストは、スプレッド(ドル/オンス)×100に、手数料型の口座では手数料を足した額です。この記事の例(仮の数字)では、スタンダード型で30ドル、ゼロ型で約62ドルです。実際の額は、その時点のスプレッドと価格で変わります。
まとめ
ゴールドのスキャルピングのコストは、1ロットあたりの「スプレッド×100オンス+手数料」に、取引回数を掛けて積み上がります。コストが大きいほど、損益分岐の勝率も上がります。キャッシュバックは最低保有時間を満たした取引のコストの一部を戻しますが、コスト全体を消すものではありません。まずは自分の取引回数と保有時間をもとに、キャッシュバック計算機で実質コストを見積もってみてください。XMTradingの口座タイプ別の条件はXMの還元率・口座タイプ一覧で確認できます。
リスク警告: FX・CFD 取引には元本を失う高いリスクがあります。キャッシュバックは取引損失を補うものではありません。本記事は投資助言ではありません。
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