FXの取引日誌のつけ方|記録する項目と、取引コスト・キャッシュバックを含めた実質損益の集計方法
FXの取引日誌は、1取引ごとに数字と理由を1行で残し、実際の結果を「損益 + スワップ − 手数料」で集計するのが基本です。キャッシュバックは見積もりと反映額を分けて記録すると、コストを引いても利益が出ているかを数字で確かめられます。
CB-Dogs編集部約8分で読めます
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目次
取引日誌というと、「なぜエントリーしたか」「どう感じたか」を書くものというイメージがあるかもしれません。それも大切ですが、取引コストとキャッシュバックを記録しておくと、「この手法は、コストを引いても本当に利益が出ているのか」を数字で確かめられるようになります。
この記事では、取引日誌に記録する項目、取引コストの記録のしかた、月ごとの実質損益の計算式、キャッシュバックの見積もりと反映額の突き合わせ方を、特定のブローカーに限らない一般論として解説します。税務の記録の残し方はキャッシュバックの記録と確定申告の一般論で別に解説しています。
この記事のポイント
- 1取引ごとに「数字」と「理由」を1行で残し、理由は取引の直後に書きます
- MT4/MT5の「損益」にはスプレッドが含まれ、手数料とスワップは別の欄です
- 実際の結果は「損益 + スワップ − 手数料」で計算します
- キャッシュバックは「見積もり」と「反映額」を分けて記録し、月ごとに突き合わせます
結論:取引日誌で押さえたい3つのこと
- 1取引ごとに「数字」と「理由」を1行で残します。数字はMT4/MT5の履歴から、理由は取引の直後に書くのが続けるコツです
- MT4/MT5の「損益」にはスプレッドが含まれています。手数料とスワップは別の欄なので、実際の結果は「損益 + スワップ − 手数料」で計算します
- キャッシュバックは「見積もり」と「反映額」を分けて記録します。反映には時間がかかるため、月末の時点では見積もりと実際の残高がずれるのが普通です
1取引ごとに記録する項目
表計算ソフト(スプレッドシート)で、1取引を1行にして次の列を用意すると、あとから集計しやすくなります。
| 区分 | 列(項目) | 記録のしかた |
|---|---|---|
| 基本 | 決済日時 | MT4/MT5の表示どおり(サーバー時間)。月の区切りをそろえるため |
| 基本 | 銘柄・売買・ロット数 | 1ロットが何通貨の口座かも、口座ごとにメモしておく |
| 価格 | 注文価格・約定価格 | 成行なら注文時の価格、指値・逆指値なら指定した価格 |
| 価格 | 決済価格・損切り/利確の価格 | 当初の計画と比べるため |
| 結果 | 損益 | MT4/MT5の「損益」の値(スプレッド込み) |
| 結果 | 手数料・スワップ | MT4/MT5の各欄の値。マイナスはマイナスのまま |
| 分析 | スリッページ(pips) | 約定価格 − 注文価格(不利な方向をプラスにする) |
| 分析 | キャッシュバックの見積もり | ロット数 × 1ロットあたりの還元額 |
| 分析 | 理由・メモ | エントリーの根拠、ルールどおりだったか、時間帯・指標 |
数字は履歴から、理由はその場で
数字の列は、MT4/MT5の取引履歴(口座履歴)を書き出して貼り付けると、手入力の手間と間違いを減らせます。MT5では、履歴を「ポジション」表示にしてから数量を集計すると、新規と決済の約定が別の行になる「約定」表示での2倍計上を防げます。詳しくはMT4/MT5の取引履歴でロット数を合計する方法をご覧ください。
一方、理由やメモは、あとから思い出して書くと都合のよい記憶になりがちです。取引の直後に一言だけでも書いておくのがおすすめです。
取引コストの記録のしかた
取引コストのうち、日誌に別の列として記録するものと、すでに損益に含まれているものを区別しておくと、二重に数えるのを防げます。
| コスト | MT4/MT5での扱い | 日誌での扱い |
|---|---|---|
| スプレッド | 損益に含まれている | 損益の列にすでに反映。参考として「スプレッドのコスト」の列を作ってもよいが、合計には足さない |
| 取引手数料 | 手数料の欄に別に表示 | 手数料の列に記録し、損益と合算する |
| スワップ | スワップの欄に別に表示 | スワップの列に記録し、損益と合算する |
| スリッページ | 約定価格に含まれている(損益に反映済み) | 分析用に別の列に記録。合計には足さない |
| 入出金・両替の費用 | 取引履歴には表れない | 月ごとの集計の欄に別に記録する |
スプレッドのコストを知りたい場合は、「スプレッド(pips)× 1pipの価値 × ロット数」で計算して参考の列に入れておくと、月に払ったスプレッドの総額がわかります。計算方法はFXの取引コスト(スプレッド・手数料)の計算方法、スリッページの計算はスリッページの仕組みと取引コストの計算方法で解説しています。
月ごとの実質損益を集計する
月末に、1取引ごとの行を合計して、次の順番で集計します。
取引の純損益 = 損益の合計 + スワップの合計 − 手数料の合計(手数料がマイナスの値で記録されている場合は、そのまま足します)
実質損益 = 取引の純損益 − 入出金・両替の費用 + キャッシュバック
計算例の前提は次のとおりです(数値はすべて説明用の仮のもの)。
- 米ドル建てのスタンダード口座(取引手数料なし)、1か月に60回、合計18ロット
- 損益の合計:+420ドル、スワップの合計:−35ドル、手数料の合計:0ドル
- キャッシュバック:1ロットあたり6 USDT
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 取引の純損益 | 420 + (−35) − 0 | +385ドル |
| キャッシュバックの見積もり | 18ロット × 6 USDT | 108 USDT |
| 参考:スプレッドの総額(平均1.6pipsの場合) | 1.6 × 10ドル × 18ロット | 288ドル |
参考のスプレッドの総額(288ドル)は、損益の+420ドルにすでに含まれています(スプレッドがなければ、損益は+708ドルだった計算です)。コストが成績に与える影響の大きさがわかると、取引の回数や時間帯を見直すきっかけになります。
ドルとUSDTは分けて記録する
キャッシュバックをUSDTで受け取る場合、取引口座の残高(米ドルなどの口座通貨)とキャッシュバック(USDT)は別の列・別の欄で記録しておきましょう。USDTは米ドルに連動するように設計されていますが、米ドルそのものではなく、現地通貨に換える時点のレートや手数料も別にかかります。USDTでの受け取りについては海外在住者がFXキャッシュバックをUSDTで受け取る方法もあわせてご覧ください。

キャッシュバックの見積もりと反映額を突き合わせる
キャッシュバックは、ブローカーからキャッシュバックサイトに紹介報酬が支払われたあとで残高に反映されるため、取引した月と反映される月がずれるのが普通です。日誌では次のように分けて記録します。
| 列 | 内容 | いつ記録するか |
|---|---|---|
| 見積もり | 決済済みロット数 × 1ロットあたりの還元額 | 月末(取引した月) |
| 反映額 | キャッシュバックサイトの残高に反映された額 | 反映されたとき |
| 差額 | 見積もり − 反映額 | 反映後 |
差額が出たときは、次の点を確認します。
- ロット数の数え方:MT5の「約定」表示で2倍に数えていないか、入出金の行を含めていないか
- 紐づけの時期:口座の紐づけが確認される前の取引は対象外になる場合がある
- 対象外の取引:最低保有時間に満たない取引、両建てにあたる取引、対象外の口座タイプや銘柄。スキャルピングとキャッシュバックの最低保有時間と両建てとキャッシュバックの対象外をご覧ください
- 月の区切り:サーバー時間と現地時間の差で、月末の取引がどちらの月に入るかがずれていないか
- ロットの定義:マイクロ口座など、1ロットの大きさが違う口座では換算が必要。マイクロ口座・セント口座のロットとキャッシュバックで解説しています
確認しても説明がつかない差額は、日誌の該当する行(日時・口座番号・ロット数)を添えてキャッシュバックサイトに問い合わせると、調べてもらいやすくなります。
日誌を見直すときのポイント
記録が1〜3か月分たまったら、次の観点で見直すと、コストの面での改善点が見つかりやすくなります。
| 見直す観点 | 集計のしかた | わかること |
|---|---|---|
| 時間帯別 | 決済日時で時間帯に分けて純損益を合計 | スプレッドやスリッページが大きい時間帯 |
| 銘柄別 | 銘柄ごとに純損益とロット数を合計 | コストに対して成績のよい銘柄・悪い銘柄 |
| 注文方法別 | 成行・指値・逆指値で平均スリッページを比べる | ずれやすい注文の使い方 |
| ルールの順守 | 「ルールどおり」の取引とそれ以外で純損益を比べる | ルールを外れた取引の影響 |
| 損益分岐勝率 | 平均利益・平均損失・1回の実質コストから計算 | 今の勝率で利益が残るか |
損益分岐勝率の計算はキャッシュバックと損益分岐勝率の計算、時間帯とスプレッドの関係はFXの取引時間帯と現地時間・スプレッドで解説しています。
CB-Dogsのキャッシュバックについて
- キャッシュバックは、紐づけが確認された口座の決済済みの取引量(ロット数)をもとに計算され、ブローカーからCB-Dogsに報酬が支払われたあとで残高に反映されます。ブローカーが報酬を保留・取り消した場合、対応するキャッシュバックも遅れたり取り消されたりします
- 反映後、ブローカーごとの確認期間(XMは反映から7日)を過ぎると出金できます。XMの場合、取引から出金可能になるまでの目安はおよそ3〜4週間です(保証ではなく目安です)
- 支払いはUSDT(TRC20)のみ。最低出金額は10 USDTで、1回の出金が50 USDT未満なら3 USDTの手数料、50 USDT以上なら無料です
日誌の「1ロットあたりの還元額」には、次の表の最新の値を使ってください(表示の単位と注記もご確認ください)。
| 口座タイプ | 還元額 / ロット (USDT) |
|---|---|
| スタンダード手数料無料のスプレッド型口座です。 | 9.0 |
| マイクロ還元額は、マイクロロット10万通貨相当あたりで計算されます(スタンダードと同じロット単価を、マイクロロットの単位に換算したものです)。 | 9.0 |
| ウルトラローよりタイトなスプレッドの、手数料無料口座です。 | 3.0 |
| KIWAMI極一部地域で提供される、スプレッドをさらに抑えた口座タイプです。 | 6.0 |
| ゼロ手数料型口座です。還元額はスプレッドとは別に上乗せでお支払いするもので、お客様が支払う取引手数料には影響しません。 | 4.5 |
暫定レート
よくある質問
決済日時、銘柄、売買、ロット数、損益、手数料、スワップの7項目があれば、月ごとの純損益とキャッシュバックの見積もりを計算できます。余裕があれば、注文価格と約定価格(スリッページ)、エントリーの理由を加えると、見直しに役立ちます。
まとめ
取引日誌は、1取引ごとに数字(ロット数・損益・手数料・スワップ・スリッページ)と理由を1行で残し、月末に「損益 + スワップ − 手数料」で純損益を、そこに入出金の費用とキャッシュバックを加えて実質損益を集計すると、コストを含めた本当の成績が見えるようになります。スプレッドは損益に含まれているので二重に数えないこと、キャッシュバックは見積もりと反映額を分けて記録することがポイントです。還元額の試算にはキャッシュバック計算機が使えます。ご利用の条件は対象となる方・対象外の国で確認できます。
リスク警告: FX・CFD 取引には元本を失う高いリスクがあります。キャッシュバックは取引損失を補うものではありません。本記事は投資助言ではありません。
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