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リスクリワード比と取引コストの関係|コストを含めた「実質リスクリワード比」の計算と損切り幅の考え方

取引コストをc pipsとすると、実質リスクリワード比は「(利確幅 − c)÷(損切り幅 + c)」になり、計画した比率より必ず悪くなります。損切り幅が狭いほどコストの影響が大きいため、リスクリワード比は損切り幅とコストの比率とあわせて考えます。

CB-Dogs編集部約7分で読めます

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目次
  1. 結論:コストは「利益から引かれ、損失に足される」
  2. 計算例:損切り10pips・利確20pips・コスト1.5pips
  3. 損切り幅が狭いほど、コストの影響は大きい
  4. 手数料・スワップ・スリッページをpipsに換算する
  5. 損切り・利確を置くときの注意点
  6. キャッシュバックは実質リスクリワード比を少し改善する
  7. CB-Dogsのキャッシュバックについて
  8. よくある質問
  9. まとめ

「損切り10pips、利確20pipsなら、リスクリワード比は1:2」──チャートの上で計画するときは、このように考えることが多いと思います。ところが、実際の取引ではスプレッドや手数料がかかるため、勝ったときの利益は少し減り、負けたときの損失は少し増えます。その結果、実際のリスクリワード比は計画より悪くなります。

この記事では、取引コストを含めた「実質リスクリワード比」の計算方法と、損切り幅によってコストの影響がどれくらい変わるか、手数料やスワップをpipsに換算する方法を解説します。

この記事のポイント

  • リスクリワード比は「利確幅 ÷ 損切り幅」で、コストを含めると「(利確幅 − c)÷(損切り幅 + c)」になります(cは1往復のコストをpipsにしたもの)
  • コストがある限り、実質リスクリワード比は計画した比率より必ず悪くなります
  • 損切り幅が狭いほどコストの影響が大きく、同じ1:2でも損切り10pipsと50pipsでは実質の比率が大きく違います
  • 手数料は「往復手数料 ÷ 1ロットあたりの1pipの価値」でpipsに換算して、スプレッドと合わせて考えます
  • キャッシュバックはcを小さくするので、実質リスクリワード比を少し改善しますが、計画の悪さを補うものではありません

結論:コストは「利益から引かれ、損失に足される」

リスクリワード比は、1回の取引で想定する損失(リスク)と利益(リワード)の比率です。

  • 計画上のリスクリワード比 = 利確幅 ÷ 損切り幅
  • 実質リスクリワード比 =(利確幅 − c)÷(損切り幅 + c)
  • c = 1往復の取引コスト(スプレッド + 手数料などをpipsに換算したもの)

ここでの損切り幅・利確幅は、チャートの上で計画した値幅(コストを考える前の値幅)です。1往復のコストcは、勝った取引では利益から引かれ、負けた取引では損失に足されます。そのため、分子は小さく、分母は大きくなり、比率は必ず悪くなります。

損切り10pips・利確20pips、1往復のコスト1.5pipsの仮の例。計画上は利益20pips・損失10pipsでリスクリワード比1:2、損益分岐勝率33.3%。コストを含めると利益18.5pips・損失11.5pipsで実質1:1.61、損益分岐勝率38.3%
数値はすべて説明用の仮の数値です。

計算例:損切り10pips・利確20pips・コスト1.5pips

次の数値はすべて説明用の仮の数値です。

項目計画(コストなし)コストを含めた実際
勝ったときの利益20pips20 − 1.5 = 18.5pips
負けたときの損失10pips10 + 1.5 = 11.5pips
リスクリワード比1:218.5 ÷ 11.5 ≈ 1:1.61
損益分岐勝率10 ÷ 30 ≈ 33.3%11.5 ÷ 30 ≈ 38.3%

損益分岐勝率は「損失 ÷(利益 + 損失)」で求められ、コストを含めると「(損切り幅 + c)÷(損切り幅 + 利確幅)」になります。この例では、計画では3回に1回勝てばトントンだったのが、実際には約38%勝たないとトントンになりません。損益分岐勝率の考え方は損益分岐勝率の計算方法で詳しく解説しています。

損切り幅が狭いほど、コストの影響は大きい

同じ「1:2」の計画でも、損切り幅によってコストの重さは大きく変わります。1往復のコストを1.5pips(仮の数値)として比べてみます。

リスクリワード比1:2、1往復のコスト1.5pipsの仮の例で損切り幅ごとに比較。損切り10pipsはコストが損切り幅の15%で実質1:1.61・損益分岐勝率38.3%、20pipsは7.5%で1:1.79・35.8%、50pipsは3%で1:1.91・34.3%。計画上は1:2・33.3%
数値はすべて説明用の仮の数値です。
損切り幅 / 利確幅コスト ÷ 損切り幅実質リスクリワード比損益分岐勝率
10 / 20pips15%18.5 ÷ 11.5 ≈ 1:1.6111.5 ÷ 30 ≈ 38.3%
20 / 40pips7.5%38.5 ÷ 21.5 ≈ 1:1.7921.5 ÷ 60 ≈ 35.8%
50 / 100pips3%98.5 ÷ 51.5 ≈ 1:1.9151.5 ÷ 150 ≈ 34.3%

損切り幅に対するコストの割合(コスト ÷ 損切り幅)が大きいほど、実質のリスクリワード比は計画から遠ざかります。スキャルピングのように損切り幅が数pipsの取引では、この割合が数十%になることもあり、コストが取引の成績を大きく左右します。

逆に言えば、リスクリワード比を計画するときは、損切り幅がコストの何倍あるかを一緒に確認すると、計画と実際のずれを事前に見積もれます。連敗が続いてドローダウンが深くなると、この実質コストの重みがさらに増してくる点にも注意が必要です。詳しくは連敗・ドローダウンが取引コストに与える影響で解説しています。

手数料・スワップ・スリッページをpipsに換算する

実質リスクリワード比を計算するには、スプレッド以外のコストもpipsにそろえる必要があります。

取引手数料

手数料型(ECN型など)の口座では、スプレッドとは別に取引手数料がかかります。

手数料(pips)= 1ロットあたりの往復手数料 ÷ 1ロットあたりの1pipの価値

たとえば、往復手数料が1ロットあたり7ドル、1pipの価値が10ドルの通貨ペアなら、7 ÷ 10 = 0.7pips です(仮の数値)。スプレッドが0.3pipsなら、c = 0.3 + 0.7 = 1.0pipsになります。手数料が片道表示か往復表示かはスタンダード口座とECN口座の損益分岐で確認できます。

スワップ

日をまたいでポジションを持つ取引では、スワップもコストになることがあります。1日のスワップ(ドル)を1pipの価値で割ればpipsに換算でき、保有日数分をcに加えます。計算方法はスワップポイントの計算方法をご覧ください。

スリッページ

注文した価格と約定した価格のずれ(スリッページ)は、取引ごとに変わります。過去の取引履歴から平均的なずれを出し、cに含めておくと、より実際に近い数字になります。詳しくはスリッページの計算方法で解説しています。

リスクリワード比とコストを考えるCB-Dogsの柴犬マスコット
計画したリスクリワード比は、コストを入れて計算し直すと実際の姿が見えます。

損切り・利確を置くときの注意点

決済は買いならBid、売りならAskで行われる

MT4/MT5のチャートは、多くの場合Bid(売値)で表示されます。買いポジションはBidで決済されるため損切り・利確もBidで判定され、売りポジションはAsk(買値)で判定されます。そのため、売りポジションの損切りは、チャート(Bid)が損切り価格に届く前に、スプレッドの分だけ早くかかることがあります。スプレッドが広がる時間帯には特に注意しましょう。

スプレッドが広がる時間帯は計画が崩れやすい

経済指標の発表時や日付変更(ロールオーバー)の前後はスプレッドが広がりやすく、cが一時的に大きくなります。損切り幅の狭い取引ほど影響が大きいため、こうした時間帯を避けるのもコスト管理の一つです。詳しくは経済指標の発表時のスプレッド、ロールオーバーの時間にスプレッドが広がる理由をご覧ください。

キャッシュバックは実質リスクリワード比を少し改善する

FXキャッシュバックは、取引量に応じて取引コストの一部が戻ってくる仕組みです。戻ってくる額を1ロットあたりの1pipの価値で割れば、cから差し引くpipsに換算できます。

たとえば、仮に1往復あたり0.5pips相当が戻るとすると、先ほどの例のcは1.5 − 0.5 = 1.0pipsになり、実質リスクリワード比は(20 − 1.0)÷(10 + 1.0)= 19 ÷ 11 ≈ 1:1.73、損益分岐勝率は 11 ÷ 30 ≈ 36.7% に下がります(仮の数値)。

ただし、キャッシュバックで改善するのはコストの部分だけです。計画のリスクリワード比や勝率そのものが悪ければ、キャッシュバックがあっても損失になります。キャッシュバックは受け取りまでに時間差がある点も、実際の口座の損益と分けて記録しておきましょう。記録の方法はFXの取引日誌のつけ方をご覧ください。

CB-Dogsのキャッシュバックについて

CB-Dogsのキャッシュバックは、ブローカーからCB-Dogsに報酬が支払われたあとで残高に反映され、確認期間(XMは反映から7日)を過ぎると出金できます。XMの場合、取引から出金可能になるまでの目安はおよそ3〜4週間です(保証ではなく目安です)。出金は最低10 USDTからで、1回の出金が50 USDT未満なら3 USDTの手数料、50 USDT以上なら無料です。

ご自分の取引量での受取額はキャッシュバック計算機で試算できます。口座タイプごとの最新の還元率は次の表で確認できます。

口座タイプ還元額 / ロット (USDT)
スタンダード手数料無料のスプレッド型口座です。9.0
マイクロ還元額は、マイクロロット10万通貨相当あたりで計算されます(スタンダードと同じロット単価を、マイクロロットの単位に換算したものです)。9.0
ウルトラローよりタイトなスプレッドの、手数料無料口座です。3.0
KIWAMI極一部地域で提供される、スプレッドをさらに抑えた口座タイプです。6.0
ゼロ手数料型口座です。還元額はスプレッドとは別に上乗せでお支払いするもので、お客様が支払う取引手数料には影響しません。4.5

暫定レート

よくある質問

決まった正解はありません。リスクリワード比と勝率はセットで考える必要があり、比率が高くても勝率が低ければ損失になります。大切なのは、コストを含めた実質の比率と損益分岐勝率を把握することです。

まとめ

取引コストを含めると、リスクリワード比は「(利確幅 − c)÷(損切り幅 + c)」になり、計画した比率より必ず悪くなります。損切り幅が狭いほどコストの影響は大きいため、リスクリワード比を計画するときは、損切り幅がコストの何倍あるかも確認しましょう。手数料・スワップ・スリッページもpipsに換算してcに含め、キャッシュバックはcを少し小さくするものとして扱います。ご利用の条件は対象となる方・対象外の国で確認できます。

リスク警告: FX・CFD 取引には元本を失う高いリスクがあります。キャッシュバックは取引損失を補うものではありません。本記事は投資助言ではありません。

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