取引計画に取引コストを組み込むテンプレート|エントリー前に確認する項目と記入例
取引計画にコストを組み込むには、エントリー前に「1往復のコスト(pips)」を見積もり、実質リスクリワード比 =(利確幅 − コスト)÷(損切り幅 + コスト)とロット数 = 許容損失 ÷((損切り幅 + コスト)× 1pipの価値)を計算します。スプレッドの上限などの見送りの基準も先に決めます。
CB-Dogs編集部約6分で読めます
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エントリーの前に、損切りと利確の位置、ロット数を決めている方は多いと思います。ところが、その計画に取引コストが入っていないと、実際の損失は想定より大きく、利益は想定より小さくなります。
この記事では、エントリー前の取引計画にスプレッド・手数料・スリッページ・スワップを組み込むためのテンプレートと、記入例を紹介します。取引後の記録(取引日誌)ではなく、取引の前に書く計画に絞った内容です。数値はすべて説明用の仮の数値です。
この記事のポイント
- エントリー前に、1往復のコスト(スプレッド + 手数料 + 想定スリッページ)をpipsで見積もります
- 実質リスクリワード比 =(利確幅 − コスト)÷(損切り幅 + コスト)で、コスト込みの見通しを確かめます
- ロット数 = 許容損失 ÷((損切り幅 + コスト)× 1ロットあたりの1pipの価値)で決めます
- スプレッドの上限・指標発表・持ち越しの有無など、見送りの基準を事前に書いておきます
- キャッシュバックの対象になる取引かどうか(保有時間・両建てなど)も計画の段階で確認します
結論:計画の段階でコストを数字にする
取引計画にコストを組み込むポイントは、エントリー前にコストをpipsの数字にして、損切り・利確・ロット数の計算に入れることです。
- 1往復のコスト c(pips)を見積もる:c = スプレッド + 往復手数料(pips換算)+ 想定スリッページ
- 実質リスクリワード比を出す:(利確幅 − c)÷(損切り幅 + c)
- ロット数を決める:許容損失 ÷((損切り幅 + c)× 1ロットあたりの1pipの価値)
- 見送りの基準と照らし合わせる:スプレッドが上限を超えている、実質リスクリワード比が基準を下回るなどの場合は見送る
取引計画のテンプレート
次の項目をエントリーのたびに埋めます。紙でも、スプレッドシートでも、メモアプリでもかまいません。
| 区分 | 項目 | 書くこと |
|---|---|---|
| 取引の基本 | 通貨ペア・方向・時間帯 | 例:EUR/USD・買い・取引する時間帯 |
| 取引の基本 | 損切り幅・利確幅 | pipsで記入 |
| 取引の基本 | 許容損失 | 残高の何%か、金額 |
| コスト | スプレッド | エントリー直前の実際の値 |
| コスト | 往復手数料 | 手数料型の口座の場合、pipsに換算 |
| コスト | 想定スリッページ | 過去の取引履歴からの平均 |
| コスト | 合計コスト c | 上の3つの合計 |
| コスト | スワップ | 日をまたぐ予定があれば、保有日数分 |
| 計算 | 実質リスクリワード比 | (利確幅 − c)÷(損切り幅 + c) |
| 計算 | ロット数 | 許容損失 ÷((損切り幅 + c)× 1pipの価値) |
| 確認 | 見送りの基準 | スプレッドの上限、指標発表の前後、持ち越しの可否 |
| 確認 | キャッシュバックの対象 | 保有時間、両建てにならないか |
各項目の考え方
- スプレッドはエントリー直前の値を書く:スプレッドは時間帯や指標発表で変わります。普段の値ではなく、その時点の値を記入します。時間帯による違いは取引時間帯とスプレッドをご覧ください
- 手数料はpipsに換算する:往復手数料 ÷ 1ロットあたりの1pipの価値で換算します。1ロット往復7ドルなら、EUR/USDでは0.7pipsです
- スリッページは過去の平均を使う:成行注文や逆指値の決済では、注文した価格からずれることがあります。計算方法はスリッページの計算方法をご覧ください
- 持ち越すならスワップを加える:日をまたぐ予定がある場合は、保有日数分のスワップ(マイナスの場合)をpipsに換算してcに加えます
記入例
次の数値はすべて説明用の仮の数値です。残高2,000ドル、EUR/USD(1ロットあたり1pip = 10ドル)、スタンダード口座で取引するとします。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 通貨ペア・方向 | EUR/USD・買い |
| 損切り幅・利確幅 | 20pips・40pips |
| 許容損失 | 残高の1% = 20ドル |
| スプレッド | 1.2pips |
| 往復手数料 | 0(スタンダード口座) |
| 想定スリッページ | 0.2pips |
| 合計コスト c | 1.2 + 0 + 0.2 = 1.4pips |
| 実質リスクリワード比 | (40 − 1.4)÷(20 + 1.4)= 38.6 ÷ 21.4 ≈ 1.80(コストなしなら 40 ÷ 20 = 2.0) |
| ロット数 | 20 ÷ (21.4 × 10) ≈ 0.093 → 0.09ロット |
| 見送りの基準 | スプレッド2.0pipsを超えたら見送り/指標発表の前後30分は見送り/日をまたがない |
| キャッシュバックの対象 | 最低保有時間を満たす予定・両建てなし |
| 判断 | 実行 |
ロット数を損切り幅だけで計算すると 20 ÷ (20 × 10) = 0.1ロットになり、実際の損失は (20 + 1.4)× 1ドル = 21.4ドルと許容損失を超えます。コストを入れて計算すると、1回の損失を計画どおりに収められます。
実質リスクリワード比とコストの関係はリスクリワード比と取引コストの関係、ロット数と許容損失の考え方はFXのロット計算と許容損失で詳しく解説しています。

見送りの基準を先に決めておく
計画の中で特に役立つのが、見送りの基準です。エントリーしたい気持ちが強いときほど、コストの確認はおろそかになりがちです。事前に書いておけば、その場で迷わずに判断できます。
- スプレッドの上限:普段のスプレッドの1.5倍〜2倍程度など、自分で上限を決める
- 指標発表の前後:スプレッドの拡大やスリッページが起こりやすい時間帯は見送る。指標発表時のスプレッド拡大を参照
- 実質リスクリワード比の下限:コスト込みで一定の値を下回る取引は見送る
- 持ち越しの可否:スワップがマイナスの方向で日をまたぐ予定なら、そのコストも見込めるか確認する
損切り幅が狭い取引ほど、コストが実質リスクリワード比に与える影響は大きくなります。狭い損切りで取引する方は、特にスプレッドの上限を厳しめに決めておくとよいでしょう。
計画と結果を比べる
計画を書いたら、取引後に結果と比べます。計画したスプレッド・スリッページと実際の値の差を記録していくと、次の計画の見積もりが正確になります。取引後の記録の付け方はFXの取引日誌でコストとキャッシュバックを管理する方法、月単位のコストの予算は取引コストの予算の立て方をご覧ください。
キャッシュバックの対象も計画の段階で確認する
キャッシュバックは、すべての取引が対象になるわけではありません。ごく短時間で決済する取引や、両建てなどは対象外になる場合があります。計画の段階で、保有時間や両建てにならないかを確認しておきましょう。詳しくはスキャルピングと最低保有時間、両建てとキャッシュバックの対象外で解説しています。
なお、キャッシュバックは取引の数週間後に受け取るものなので、1回ごとの計画の損切り・ロット計算には入れず、月単位・年単位の実質コストの把握に使うのがおすすめです。
CB-Dogsのキャッシュバックは、ブローカーからCB-Dogsに報酬が支払われたあとで残高に反映され、確認期間(XMは反映から7日)を過ぎると出金できます。XMの場合、取引から出金可能になるまでの目安はおよそ3〜4週間です(保証ではなく目安です)。出金はUSDT(TRC20)で最低10 USDTから、1回の出金が50 USDT未満なら3 USDTの手数料、50 USDT以上なら無料です。
ご自分の取引量での受取額はキャッシュバック計算機で試算できます。口座タイプごとの最新の還元率は次の表で確認できます。
| 口座タイプ | 還元額 / ロット (USDT) |
|---|---|
| スタンダード手数料無料のスプレッド型口座です。 | 9.0 |
| マイクロ還元額は、マイクロロット10万通貨相当あたりで計算されます(スタンダードと同じロット単価を、マイクロロットの単位に換算したものです)。 | 9.0 |
| ウルトラローよりタイトなスプレッドの、手数料無料口座です。 | 3.0 |
| KIWAMI極一部地域で提供される、スプレッドをさらに抑えた口座タイプです。 | 6.0 |
| ゼロ手数料型口座です。還元額はスプレッドとは別に上乗せでお支払いするもので、お客様が支払う取引手数料には影響しません。 | 4.5 |
暫定レート
よくある質問
1回の損失と利益の見積もりが実際に近くなります。コストを入れずにロット数を決めると、損切りしたときの損失が許容損失を超えることがあります。実質リスクリワード比もコストの分だけ下がります。
まとめ
取引計画にコストを組み込むには、エントリー前に1往復のコストをpipsで見積もり、実質リスクリワード比とロット数の計算に入れます。スプレッドの上限・指標発表・持ち越しなどの見送りの基準と、キャッシュバックの対象になるかどうかも事前に書いておきましょう。取引後は計画と結果を比べ、見積もりを少しずつ正確にしていくことが大切です。ご利用の条件は対象となる方・対象外の国で確認できます。
リスク警告: FX・CFD 取引には元本を失う高いリスクがあります。キャッシュバックは取引損失を補うものではありません。本記事は投資助言ではありません。
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